クラウドネットワークエンジニアは、
クラウド上でのネットワークの設計・構築・運用・保守を行うエンジニア
です。
IT系未経験者の方にもわかりやすく説明すると、クラウドはインターネット上の仮想空間で、サーバーやストレージなどのITリソースを必要な分だけ、必要なときにだけ利用できるサービスです。クラウドネットワークエンジニアは、そのクラウド上で、ユーザーのデータを安全に、効率的にやり取りできるようにネットワークを設計・構築・運用・保守する仕事です。
具体的には、以下の業務を行います。
クラウドネットワークの設計
クラウドネットワークの要件定義:クラウドネットワークで実現したい機能や性能などを定義します。
クラウドネットワークの設計書の作成:クラウドネットワークの要件を実現するための設計をまとめた書類を作成します。
クラウドネットワークの検証
設計したクラウドネットワークが要件を満たしているかを検証します。
クラウドネットワークの構築
クラウドネットワークの機器の選定:クラウドネットワークで使用する機器を選定します。
クラウドネットワークの機器の設定:選定した機器の設定を行います。
クラウドネットワークの接続テスト:クラウドネットワークの機器が正常に接続されているかをテストします。
クラウドネットワークの運用・保守
クラウドネットワークの監視:クラウドネットワークの状態を監視し、異常を検知します。
クラウドネットワークの障害対応:クラウドネットワークに障害が発生した場合に、復旧作業を行います。
クラウドネットワークのセキュリティ対策:クラウドネットワークを不正アクセスやデータ漏洩などの脅威から守るための対策を行います。
クラウドネットワークの設計では、ユーザーの要望をヒアリングし、それを実現するためのネットワークを設計します。例えば、以下のような要件を定義することがあります。
クラウド上に構築するサーバーの数と種類
クラウドネットワークの接続先
クラウドネットワークのセキュリティ要件
クラウドネットワークの構築では、設計したネットワークを実際に構築します。クラウドネットワークの機器は、クラウド事業者が提供しているものを使用することが一般的です。機器の選定や設定には、クラウドに関する知識やスキルが必要です。
クラウドネットワークの運用・保守では、クラウドネットワークが正常に稼働するように監視や障害対応を行います。クラウドネットワークは、物理ネットワークと比べて障害が発生しにくくなっていますが、それでも障害が発生する可能性はゼロではありません。障害が発生した場合に迅速に対応できるように、事前に対策をしておくことが重要です。
クラウドネットワークエンジニアになるためには、ネットワークエンジニアとしての基礎知識とスキルが必要です。また、クラウドに関する知識やスキルも必要です。クラウドに関する知識やスキルを身につけるためには、クラウド関連の資格の取得や、クラウド関連の技術書やWebサイトを参考にして勉強するのが効果的です。
クラウドネットワークエンジニアは、今後も需要が高まっていく職種です。IT業界で活躍したい方は、クラウドネットワークエンジニアを目指してみてはいかがでしょうか。
IT系未経験者の方へのアドバイス
IT系未経験者の方でも、クラウドネットワークエンジニアを目指すことは可能です。まずは、クラウドネットワークエンジニアの業務内容を理解して、興味を持てたら、クラウドに関する知識やスキルを身につけることから始めてみてはいかがでしょうか。
AWSとクラウドネットワークエンジニアの関係性
AWSは、Amazon Web Servicesの略で、Amazonが提供するクラウドサービスです。クラウドネットワークエンジニアは、AWS上でのネットワークの設計・構築・運用・保守を行うエンジニアです。そのため、AWSとクラウドネットワークエンジニアは、非常に密接な関係にあります。
AWSには、ネットワークに関するさまざまなサービスが提供されています。例えば、以下のようなサービスがあります。
VPC(Virtual Private Cloud):クラウド上に専用のネットワークを構築するためのサービス
Route 53:DNSサーバーサービスを提供するサービス
ELB(Elastic Load Balancing):負荷分散サービスを提供するサービス
CloudFront:CDN(Content Delivery Network)サービスを提供するサービス
クラウドネットワークエンジニアは、これらのAWSのサービスを組み合わせて、ユーザーの要件を満たすネットワークを設計・構築・運用・保守します。
具体的な例
クラウドネットワークエンジニアの仕事の具体的な例をいくつか挙げます。
大規模なWebサイトやアプリケーションをクラウド上で構築する
企業のネットワークをクラウドに移行する
クラウドベースのセキュリティ対策を導入する
クラウド上のデータを分析する